こんにちは。
太極拳にすっかりハマっているsoramaruです。
そう、中国の公園でよくやっている、あのゆーっくり動く運動のことですよ。
お年寄りの運動というイメージが強いですが、
やってみるとその運動効果と、奥の深さにどんどん惹かれてハマってしまうのです。
ゆっくり動くほど、足はプルプルし、結構辛いのです。
どうして、あんなにゆっくり動くのか、その疑問に答えるため調べてみました。
なぜ太極拳はゆっくり動くのか?
それは、
ゆっくり動くことが武術の練習としても、
健康法としても大切な意味があるから
だそうです。
ゆっくり動く時に使われるのは、人の体の姿勢を保つための筋肉で、
「緊張筋」「伸筋」というものです。
「抗重力筋」や「インナーマッスル」とも言われていますね。
その反対は、曲げるときに使う筋肉で、
「相性筋」「屈筋」というもので、トレーニングして肥大する筋肉です。
見た目が大きくムキムキになる「アウターマッスル」とも言われますね。
「伸筋」「屈筋」がいちばんわかりやすいので、この言葉を使っていきますね。
人間は立っているだけでも、「伸筋」を使って全身を支えているのです。
例えば、
- 背骨の近くにある脊柱起立筋や広背筋
- お尻にある大臀筋や中臀筋など
が主な「伸筋」で、
カラダの大まかな場所としては、
- 首からお尻にかけては、カラダの後ろ側の筋肉
- 脚は、前側の筋肉
とまとめることができるようです。
入院して寝たきりの生活を数週間続けると、病気が治っても起き上がれなくなる、
なんて話を聞いたことがありませんか?
これは、毎日全身を支えるために使われるべき、「伸筋」が、使われなかったことで衰えてしまった例です。
太極拳は、「伸ばして、伸ばして」という動き
普通は、「曲げて、伸ばして」という動きになるのですが、これはどういうことでしょう?
腕を普通に、「曲げる → 伸ばす」 とやってみると
「屈筋 → 伸筋」 が使われますよね。
では、
立っている状態で、素早く膝を曲げてみてください。
どうですか?
・・・太ももの後ろの筋肉(屈筋)が使われますよね?
では、次に、
ゆーっくり膝を曲げてみてください。
どうですか?
・・・太ももの前の筋肉(伸筋)が使われているのがわかりますか?
曲げているのに、なんと「伸筋」が使われるのです!
面白いですね〜。
ゆっくり動くことで、
どの動きも「伸筋」が使われるのです。
バランス感覚を鍛える
また、「屈筋」は大脳の命令で動く筋肉ですが、
「伸筋」は無意識のうちに動く筋肉です。
立っている時も、歩いている時も、
「伸筋」は無意識のうちに
バランスを保ちながら全身を支えています。
もし、そうじゃなかったら、
立っているだけなのに、常に
意識しなくちゃならないですもんね。
意識し忘れたら、崩れてしまうのでは困りますから。
だから、立っているだけで
バランス感覚を鍛えていることになるのです。
さらに、太極拳ではゆっくり動くので、片足に体重を乗せる時間が長くなります。
その分、脚の筋肉はプルプルとしながらも、バランス調整がさらに必要となり、
結果として、バランス感覚が自然に養われていきます。
武術に必要な動きとは?
この記事の最初に、
ゆっくり動くことが武術の練習として大切である
と書きました。
では、実践で戦うとき、
素早い攻撃から身をかわすために必要なのは、どちらだと思いますか?
- 頭で考えてから動く
- 無意識のうちに動く
・・・戦ったことがない人でも、
2の無意識の方がいいという答えが出ますよね。
きっと、頭で考えている暇はありませんね。とっさに体が動いている状態がいいに決まってます。
で、伸筋は、意識して動くのか無意識で動くのかというと・・・
そう。無意識でしたね。
無意識のうちに体を支えている筋肉ですから。
武術で素早く動くために、ゆっくり動く
つまり、太極拳の、あのゆっくりな動きは、
- 体をコントロールする感性や、バランス感覚を鍛え
- 緊急時に、無意識で、素早く動く力を
トレーニングしているのです。
なるほど、そうするとつながってきますね。
武術で素早く動くためのトレーニングが、
ゆっくり動くことだったわけです。
この謎が解けたあなたは、もうきっと太極拳のトリコですね。
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