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人間のカラダについて、もっと知りたい人は必読!『GO WILD』要約を書きました

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こんにちは。

そらまるコンディショニングの考え方の中心になっているものに、『GO WILD』という本があります。

人間のカラダについて、とても興味深い、面白い内容なのですが、

かなりボリュームと読み応えがある本で、数年前に読んだ時は途中で挫折しそうでした…

今回は私なりに興味を持ったところ、重要だなと思ったところを抜粋してみました。

ぜひ、参考にしてみてください。

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『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』

ジョン・J・レイティ&リチャード・マニング NHK出版 野中香方子 訳

≪序章≫

食事、運動、睡眠、思考、そして生き方は、全てつながっている。すべてが健康と幸福に関わっている。

すべての動物は人間よりはるかに賢い! 賢いから家を建てたり、自動車やコンピュータを使う必要がない。 母犬は初めてのお産でもすべての手順を完ぺきにこなす。

自閉症は文明病であり、目覚ましく改善できたのは運動療育のおかげである。(著者は発達障害児の改善についても研究をしている)

 

≪人類バージョン 1.0 – 人間のカラダはこうして作られた≫

人類の進化は直線状に進んだわけじゃなく、ヒト科がほぼ進化を過ぎたところでホモサピエンスが生まれた。その後 20 万年、わずかな変化があるだけで、私たちと全く同じである。

人間は走るために生まれただけでなく、あらゆる動作や運動に適した万能選手。

直立して機敏に動くため、走るとき上半身と下半身をひねるため、消化管はコンパクトになった。

腸は短く、草が消化できないので、草原を動き回る動物の肉を食べ、たんぱく質や栄養を摂ってきた。→ 環境は全く変わってしまったのに、大自然しかなかった時代と全く同じ・・・

つまり、このカラダは大自然を生きのびるために造られている! 人間も動物の 1 種、つまり自然の一部ということか。

 

≪現代人を苦しめるもの–病気≫

世界の主な健康問題の 12 の原因に、「果物をあまり食べない」「ナッツ類をあまり食べない」がある。

病気とは進化が築いた体のデザインを無視し、その設計に合わない状況に無理やり押し込めていることが原因である。→神様の設計図には動物としての理由があるのだ。

西洋文明、農業の定着(炭水化物、砂糖が簡単に摂取可能に)によって、文明病(心臓病、がん、糖尿病) が生まれた。

文明とはデンプンがもたらしたものであり、文明病とはデンプンがもたらす病気なのだ。

文明の進んだ動かない生活により、体重が重くなった少女は初潮が早まり、かつ妊娠の回数が少ないとホルモンの出る回数が増え、乳がんと卵巣がんなどになりやすい。そのための運動プログラムがある。

ぜんそくなどの自己免疫疾患も文明病と同じ経過をたどっている。都会的地域を中心にどんどん増えている。微生物の欠如がもたらす流行病か。

農耕民は、狩猟民より、栄養不良をもたらし、背が低く、骨は歪んだり変形したりしていた。

食事について大事なことは、「低炭水化物とバラエティの豊かさ(より重要)」。

炭水化物、糖が血中に大量にあると毒なので、膵臓を刺激し、インスリンを分泌させている。脂肪でなく 糖を燃やせ!」と。脂肪は燃えずに蓄積されていく。血糖値に気をつけろ。

ソフトドリンクの砂糖水は飲まない。炭酸飲料もフルーツジュースも同じ砂糖水だ。

脂肪は体に良いものであり、体に悪いなどど言うべきではない。

コレステロール(HDL,LDL,中性脂肪)は、高コレステロールの食事より、高炭水化物の食事との結びつきがより強い。

オメガ 3 は、必須脂肪酸、主に放し飼いの動物の肉、卵、天然の魚、クルミ、アマニに含まれる。

トランス脂肪酸(ショートニング、マーガリン)は、文明病(心臓病、うつ病)と密接に関わる。

 

≪野生の動き≫

私たちが脳を持つ理由はただ一つ、状況に応じた複雑な動きをするためだ!!

運動して筋肉に負荷をかけると、より強く、より大きく作り変えられる。使わなければ失われる。

運動は脳にもストレスをかけ、脳全体に BDNF(スーパーマンのようなホルモン)を放出し脳細胞は成長する。

動かない生活は、病気や体の衰弱をもたらすだけでなく、認知機能の低下をもたらす。つまり、「動かないとバカになる!」

中年期の運動がボケを予防する。

ジムのランニングマシンより、トレイルラン、クロスフィットへ。単調な足の動きでなく、多様な動きをしよう。

健康のための運動は、楽しくなければ本物でない。楽しもう!!

 

≪野生の睡眠≫

睡眠不足は、肥満、病気、バカになる。

決断する時は、あれこれ分析しても答えは出ないが、ぐっすり眠った翌朝は大きな問題にも決断を下せる。

誰でも 8 時間半眠りなさい。誰でも!

昔は、集団で眠ること、火の音、動物の音があれば安全。安心して眠ることができる。

不規則でも、うたた寝でも大丈夫。安全という感覚が重要なのだ。人と一緒に、波の音、たき火の音など、安全な音の中で寝てみよう。

電気の光は夜を征服し、24 時間働けるようにした。遠い祖先に比べると、はるかに活動的な夜を過ごしている。

夜の人工光は、うつ病、心臓病、糖尿病、肥満、ADHD に関連がある。夜勤の看護師は、乳がん、結腸がんの確率も高い。

夜寝る 2~3 時間前には、照明を暗くし、テレビ・コンピュータを消そう。→すぐにでもできるはず。 間接照明を使おう!

 

≪マインドフルネス 野生の心≫

狩猟採集民の心は、意識が研ぎ澄まされ、「今ここ」への現存性、高い観察力がある。初めての場所でも深い洞察ができる。

瞑想群と対照群でインフルエンザワクチンを接種すると、瞑想群は初心者でも良好な免疫反応がでる。また、疥癬(ダニアレルギーみたいなもの)の症状の改善が見られ、脳と体につながりがあることが証明された。

頭の中の騒音は、荒れ狂う嵐の波の中のようなもので、外部刺激という石を投げ込んでも、うまく反応できない状態ということ。静かな脳は、波のない湖のようなもの。脳内の騒音は、統合失調症、双極性障害、自閉症などに関与している。

瞑想をした後の被験者は、共感能力が高まる。つまり、心を静め、頭の雑音を取り除くと、進化によって設計された本来の心の状態に戻る。それが共感。

瞑想とは、休息やリラクセーションではなく、

  • 「今ここ」に意識を向けることで、野生の人々が自然環境で生きのびるために必要なこと。
  • 「いつでも反応できるよう注意し、警戒する」という狩猟採集民の精神状態になる。

筋肉が運動によって鍛えられるように、脳は瞑想によって鍛えられる。

 

≪バイオフィリア 自然生物への愛情≫

人間は多くの動物と同様に、見晴らしのいい場所を好み、閉ざされた場所を恐れる。

人間は生まれつき、祖先の敵だったクモやヘビを遺伝的に恐れるようになっている。

自然欠乏障害…自然から切り離された人工的なハイテク世界で苦しむこと。文明化がもたらす最大の苦悩。

自然の中で遊ぶと微生物に触れ、免疫系を鍛え整える。外で遊ぶことはメラトニンと睡眠サイクルが調節され、ビタミン D も UP。

森林浴はコルチゾール(ストレス)、心拍数、血圧を下げる。部屋の窓から見える自然や鉢植えの植物でも入院患者の回復が早まったり、工場労働者の病欠が減ったりと効果がでている。

木や鉢植えの量にはスイートスポットがあり、ある一定の量までは増えるとより気分がよくなるが、それを超えると居心地が悪くなる。(生い茂った森は怖い、危険…と感じる)

木の多い地域ではがん死亡率が低い。自然に触れるだけで病気への抵抗力が高まる。

自然には、脳にモルヒネを一滴垂らすような効果がある。

森の散歩は共感力、思いやりが UP する。

自然は残酷なわけではなく、容赦なく無関心なのだ。だから人間は進化し、マインドフルネスで周囲に注意を向け、平らでない地面や変わりやすい天候、不規則なのぼりやくだりに対応できるようになった。

 

≪トライブ 同族意識–仲間≫

クロスフィットは、動きの多様性だけでなく、仲間意識、コミュニティが人を引き付ける。

オキシトシンは、出産、母乳分泌、性的魅力に関与する神経ペプチド(ホルモン)。これをラットに投与すると、一夫一婦制を守り、子育てに積極的に参加するようになった。

オキシトシンは、ソーシャルスキル、 顔を認識する能力、 表情から気持ちを察する能力、 他者の情緒を読み取る能力 を高める。

犬をかまってやると、その人のオキシトシンレベルは上がり、犬はもっと上がる。

オキシトシンは、自閉症への効果が期待される、信頼力、共感力、愛情、理解力高まるスーパーホルモン!!

オキシトシンの大量分泌は、オスを凶暴な兵士へと変身させる諸刃の剣でもある。

バゾプレシンとは、男性らしさを作る男性用の神経ペプチド。暑い日のランニングは、バソプレシンを放出し、体は水分を外に逃がさなくする。

オキシトシンとバゾプレシンは、運動すれば自然に放出される。

つまり、ランニング、運動、社会的結びつき、幸福感は、科学的に共通することがわかる。

脳は、毎日、毎秒、自分の利益を最優先するか、集団のために最善を尽くすかという議論を繰り返している。

人間の常態は、絶え間ない混乱であり、進化のプロセスに根づいている。最善と最悪はいつも共にあり、それが人間である。

 

≪野生の脳≫

脅威にさらされたとき、闘うか、逃げるか、どちらにしても多くのエネルギーを必要とするため、迷走神経・自律神経が消化系、免疫系、生殖腺の働きを止め、全身が戦闘準備態勢を整える。

危険が去っても反応は自然には解除されず、迷走神経の解除シグナル一式が必要となる。

長く虐待されたり、脅されたり、子どもだったりすると、その解除スイッチが壊れたかのように平常に戻る能力を失う → トラウマやうつなど、心理的な問題が体に出てくる。

笑顔や呼吸により、うつや疾患が改善するのは、迷走神経が各部位や自律神経と繋がっているから。

トラウマとは「立ちつくす」つまり動けなくすること → みんなでリズミカルに体を動かす、呼吸を整える、声の振動で改善することができる。

ホメオスタシスは安定を供給するが、アロスタシスは必要なことを予測し、未来の困難に向けて生命システムを広げていく。

アロスタシス例

  • 春になると日差しが強くなり、日光から身を守るため、皮膚のメラニン色素が増える。
  • 冬が近づくと、たいていの哺乳動物は脂肪を蓄積する。

出生時に低体重(体内で栄養が足りない)の子は、脂肪を蓄積しやすい体になる
→肥満になりやすい。

常に血糖値が高く、インスリンが分泌されていると、インスリン受容体はインスリンが多い状態を予測 し、ダウンレギュレーションし、血糖値は高くて当然となり、インスリン抵抗性となる。
→ 現代の健康問題の核(肥満、糖尿病、心臓病…)となっている

脳は、アメとムチで人間を操縦し、環境の変化に適応させている。

痛みは強力なムチとなり、困難に向き合うと注意深くなり、気持ちを集中。

一方で気分はドーパミンのアメによって高揚する。
ドーパミンはアメとなって私たちを駆り立て、短期的にも長期的にも困難を乗り越え、生きのびるよう仕向けている。

安定した生活、食事調達の安心によって、ドーパミンに対する感受性も低下する。

受容体がダウンレギュレーションする。真の敵は変化のない決まりきった日々が続くこと。「連日の晴れは何より耐え難い」by ゲーテ

子どもは人生で経験する変化や困難への耐性よって、温室でしか生きていけない「蘭タイプ」と、どこでも育つ「たんぽぽタイプ」に分かれる。

安全で心地よいと感じるためにどれほど周囲の気遣いを必要とするかによって決まる。

努力次第で、ストレスを感じにくい「たんぽぽタイプ」に近づくことができる。

多様で不思議な世界、脅威に満ちた世界へ踏み出そう! 何かに動揺したら、愛し、信頼している人々の元に戻り、休み、成長しよう。

幸せとは、いつも安全で、食べ物があり、心地よく過ごせることではない。

両極の間でバランスを取り、軽やかに優雅に、両極を行き来することにこそある。

 

≪野生の体を取り戻せ≫

まずは自分の「引き金」を見つけよう。引き金は、人生に大きな変化をもたらす最初の一歩なのだ。

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ほんの一部ですので、文の前後がなくてわかりにくいところもありますね。

すいません…

興味深い部分があった人は、ぜひ実際に本を読んでみてください。

かなりカラダについて考えさせられますよ。

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